“選ばれる人・組織”になるための仕事力向上研修を株式会社和歌山マツダ様にて実施しました

和歌山企業研修

こんにちは、紀風塾の竹本圭子です。

先日、株式会社和歌山マツダ様にお招きいただき、「”選ばれる人・組織”になるための仕事力向上研修」を実施させていただきました。

和歌山を代表する自動車ディーラーである和歌山マツダ様。社員の皆さまと一緒に、「選ばれる人とは何か」を真剣に向き合った、とても充実した一日でした。今回はその様子を、レポートとしてお届けします。

目次

「何のために働くの?」——まず自分の内側に問いかけるところから

私の研修は、いきなりマナーの知識を詰め込むことからは始めません。

最初にやるのは、たった一つの問いかけです。

「何のために働くの?」

一見シンプルに見えるこの質問、実は即答できる方がとても少ないんです。毎日当たり前のように出社して、業務をこなして……そうしていると、「自分はなぜここで働いているんだろう」って立ち止まる機会って、なかなかないですよね。

続いて「自分の人生を考える」というワークもやっていただきました。仕事は人生の一部です。自分がどんな人間でありたいか、周囲とどんな関係を築いていきたいか。そこまで視野を広げると、マナーや接客スキルが「覚えるもの」ではなく「自分らしく表現するもの」に変わっていきます。

私がコーチングで大切にしているのは、「答えは相手の中にある」ということ。質問を通じて、その人自身が自分の軸を見つけていく——それが、研修で一番最初にやることの理由です。

マナーの本質は「思いやり」——形だけを整えても意味がない

ワークで内側を整えたあと、いよいよ実践的なマナーの内容に入っていきます。

ここで私がまずお伝えするのは、マナーの本質についてです。

「マナーとは、相手への思いやりを形にしたもの。正解を暗記することではありません。」

私はJALで国際線の客室乗務員を30年務めました。その中で感じてきたのは、マニュアル通りに動けるCAより、目の前のお客様をちゃんと見て動けるCAの方が、何倍も信頼されるということ。知識は必要だけれど、それはあくまでも手段です。

「なぜそうするのか」まで理解してはじめて、マナーは血肉になる。そう信じているので、私の研修では必ず「理由」をセットでお伝えするようにしています。

マナー基本5原則——「当たり前」を磨き続けることの意味

研修の核心部分では、「マナー基本5原則」をお伝えしています。

  1. 挨拶
  2. 笑顔(表情)
  3. 態度・所作
  4. 身だしなみ
  5. 言葉遣い

どれも「知ってる」と思われることばかりですよね。でも、知っていることと、できていることは全然違います。

たとえば「挨拶」。声の大きさ・タイミング・表情が三つ揃って、初めて相手に届く挨拶になります。「一応言ってる」だけでは、相手の心には届いていないことが多い。

「笑顔」も同じです。本物の笑顔は技術ではなく、相手への関心と思いやりから自然と生まれるもの。だから内側を整えることが大切なんです。

この場面で私がよくお伝えするのが、この言葉です。

「一流を目指さなければ、二流にさえなれない。」

高い基準を持ち続けること。それが気づけば、自分の「当たり前」のレベルを引き上げていきます。

所作の基本10項目——プロの動きには、一つひとつ意味がある

接客において、言葉と同じくらい大切なのが「所作」です。何も言っていなくても、動作はすべてを語ります。

研修では以下の10項目を、実際に動きを見せながら解説しました。

  1. 一つ一つの動作を丁寧に
  2. 音を立てない
  3. 物の扱いは両手で行う
  4. 大切なものは腰より下で扱わない
  5. 脇を締める
  6. 手に丸みをもたせ、親指を揃えた先細りの手
  7. 小さな動きを意識する
  8. 間を取る
  9. 「残心」を意識する
  10. 重い物は軽そうに

「音を立てない」というのは、意識していないと案外できていないことです。書類をドンと置く、ドアをバタンと閉める……そういった何気ない音が、お客様にじわじわとストレスを与えていることがあります。

そして私が特に大切にしているのが「残心」という概念です。武道や茶道から来た言葉で、「動作が終わっても気を緩めない」という心持ちのこと。お客様をお見送りしたあと、視界から消えるまで笑顔を保つ。電話を切ったあとも、丁寧に受話器を置く。その「最後の一手」まで丁寧であることが、本物のプロの証だと思っています。

またお辞儀については、小笠原流礼法の言葉もご紹介しました。

「礼三度に過ぐべからず」

何度も繰り返すより、一度のお辞儀に誠意を込める。量より質、という考え方は、接客のあらゆる場面に通じます。

言葉遣い・敬語——知っているようで、実は間違えていることが多い

研修後半は、言葉遣いのパートです。

まず敬語の種類を整理します。

  • 尊敬語……相手を敬うことで敬意を表す(「いらっしゃる」「おっしゃる」など)
  • 謙譲語……自分がへりくだることで相手を高める(「参る」「申し上げる」など)
  • 丁寧語……「です」「ます」「ございます」など
  • 美化語……「お花」「お茶」「ご飯」など、上品に表現するもの

ちょっと豆知識を一つ。「おビール」「おタバコ」という表現、使っていませんか?外来語に「お」をつけることは本来、不適切とされています。こういった細かいことを知っているかどうかが、じわじわと信頼の差を生みます。

続いて、日常業務でよく使われてしまう「間違いやすい表現」を一緒に確認しました。

  • 「なるほどですね。」
  • 「こちらがお客様控えになります。」
  • 「ご注文は以上でよろしかったでしょうか。」
  • 「説明の方、いたします。」
  • 「今日って、免許証って、お持ちですか。」

どれも悪気があるわけじゃないんですよね。でも、こういった表現がお客様の中で「なんとなく信頼しにくい」という印象をつくっていることがあります。

私がよくお伝えするのはこの一言です。

「まず基礎を本などで学んで、あとは練習あるのみ!」

知識を入れたら、使い続けること。言葉の習慣は、意識して使い続ける中でしか変わりません。

クッション言葉——たった一言で、印象がガラリと変わる

正しい敬語を使っていても、ストレートに言いすぎると冷たい印象を与えてしまうことがあります。そこで役立つのが「クッション言葉」です。

  • 「恐れ入りますが……」
  • 「お手数ですが……」
  • 「申し訳ございませんが……」
  • 「失礼ですが……」

たった一言添えるだけで、相手の受け取り方がまったく変わります。

たとえばお客様に記入をお願いするとき。

「記入してください。」
  ↓
「お手数ですが、こちらにご記入いただけますか?」

同じことを伝えているのに、後者の方がずっと柔らかく届きますよね。言葉の「包み方」一つで、お客様の感情は大きく変わります。

断らなければいけない場面でも、クッション言葉と代替案を組み合わせることが大切です。

「できません」
  ↓
「申し訳ございません。〇〇はいたしかねますが、△△ではいかがでしょうか?」

否定で終わらず、誠意と代替案を添える。これだけでクレームになりそうな場面も、穏やかに乗り越えられることがとても多いんです。

研修を終えて——”選ばれる人”は、意識が違う

今回の研修を通して、和歌山マツダの皆さまにお伝えしたかったことは、一つです。

「選ばれる人は、特別なことをしているわけじゃない。当たり前のことを、誰よりも丁寧に続けているだけ。」

挨拶・笑顔・所作・言葉遣い。どれも目新しいスキルではありません。でも、それを毎日の仕事の中で意識して実践し続けることが、気づいたときには大きな差になっています。

お客様は、意外と細かいところを見ています。書類の渡し方、電話の切り方、廊下ですれ違ったときの会釈。一つひとつが積み重なって、「この人は信頼できる」「この店を選んでよかった」という評価になっていきます。

その信頼の積み重ねが、リピートにつながり、紹介につながり、企業が”選ばれる力”になっていく。

和歌山マツダの皆さまが、今日の学びを現場で活かし、さらに多くのお客様に選ばれる存在になられることを、心より願っています。このたびは研修のご依頼をいただき、本当にありがとうございました!

企業研修のご依頼について

紀風塾では、今回のような企業向けマナー・接客研修を、和歌山県内および大阪エリアにて承っています。

こんなお悩みをお持ちの担当者の方は、ぜひ一度ご相談ください。

  • 社員の接客品質を高めたい
  • 新入社員に基本的なマナーを身につけさせたい
  • 顧客満足度・リピート率を向上させたい
  • クレームを未然に防ぐ人材を育てたい
  • 「選ばれる店・組織」をつくりたい

研修内容は、企業様の業種・課題・参加人数に合わせてカスタマイズ可能です。具体的な内容が決まっていなくても大丈夫。まずはお気軽にお問い合わせください。一緒に考えていきましょう!

お問い合わせはこちら


【研修概要】
研修名:「”選ばれる人・組織”になるための仕事力向上研修」
実施日:2026年4月11日
対象:株式会社和歌山マツダ 従業員の皆さま
講師:紀風塾 代表 竹本圭子

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次